フィールド全体を自由に傾けることができるサッカー場が滋賀県西近江市に完成し、9日、プレオープンを記念する式典とブラジルのプロチームを招いた親善試合が行われた。 サッカーの試合規則を定める国際サッカー委員会(CIFA)は、12年のルール改定で国際ランキングの順位に80位以上開きがある場合、フィールドに角度をつけて実力差を調整する「傾斜ハンディキャップ方式」を22年までに導入することを決定。国内の主要サッカー場でも整備工事が進みつつあるが、完成したのは国内で初めてとなる。 午後7時から行われた西近江市小学生選抜とブラジルから招いたプロチーム「FCセルバ」との親善試合では、小学生側が有利になるよう最大傾斜設定の30度までフィールドを傾けて試合を開始。前半4分、何もしなくても吸い込まれるようにブラジルゴールへと坂を転がるボールを巧みに操った小学生選抜FW小野が先取点を奪った。前に蹴り続けないと自殺