この項目では、戦国時代の趙の人物で、趙奢の息子である趙括について説明しています。春秋時代の晋の人物で、趙衰の息子であり趙盾の異母弟である趙括については「趙括 (春秋)」をご覧ください。 幼少時より兵学に通じており、時には兵法論議で父の趙奢を論破したこともあったが、趙奢は決して趙括を認めなかった。妻が理由を尋ねると「戦とは生死のかかったものであるのに、括は無造作に論じている。任用されずに済めばよいが、将になったら趙の軍は括によって必ず破滅するだろう」と趙奢は返答したという。 長平の戦いにおいて、当初の趙軍は名将廉頗の指揮でよく防戦していた。これに対して秦軍は2年経っても破ることができず、遠征軍であるが故に徐々に疲労が溜まり、士気が低下していた。戦局打開のために秦の宰相范雎が一計を案じ、「秦軍は老人の廉頗よりも、兵法の名家たる趙括が指揮を執ることを恐れている」という流言を広めると、趙の孝成王は