アダルトビデオ(AV)の世界で1980年代から活躍する男優の沢木和也さんが2020年4月、食道と下咽頭(かいんとう)のがんを公表した。骨盤と肺にも転移しており、現在はがん免疫治療薬「オプジーボ」を使った治療を受けている。可能な範囲で今も撮影に参加している沢木さんの願いは「中学3年の息子に、残せるだけ残したい」。その思いを支えようと仲間たちは支援のためにTシャツやマスクを販売したり、クラウドファンディング(CF)を活用した自叙伝出版のプロジェクトを始めたりしている。この業界で33年間生きてきた沢木さんが半生を振り返って思うこと。そして病を通して見つけたことは――。【中嶋真希】 それは突然のことだった。20年2月。撮影現場でせりふがうまく言えなくなった。
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