くじ引きやじゃんけんによる役員決め、平日昼間の会議――共働き家庭が増える中、PTA活動への負担感が保護者の間で強まっています。業務を代行する業者まで出てきました。そんな中、委員会をやめ、活動ごとに参加者を募る完全ボランティア制に切り替えたPTAがあります。報告ばかりの会合、前例踏襲の中身――会長になってみて分かった現状と改革ステップとは。みんながハッピーなPTAを目指した体験をまとめた「PTA、やらなきゃダメですか?」の著者山本浩資さんにお話を伺いました。 ――2012年に東京の小学校で会長になられました。いきさつを教えていただけますか。 きっかけは東日本大震災です。地域のつながりの大切さを考えさせられましたが、自分を振り返ったとき、あれ、自分も地域とかかわってないぞ、と。何かできないかなと思っていた時に、声をかけてもらいました。 ――PTAの経験は? 全くありません。それまで学校に行った
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