2016年4月16日のブックマーク (2件)

  • きのこたけのこBL - ナナオクプリーズ

    「はあ、またやってしまった……」 きのこの山は肩を落としてうなだれたまま部屋に着いた。今日は自分にとって因縁のライバルである「たけのこの里」との売上対決だった。 自分より四年ほど後輩であるたけのことはあらゆる場面で衝突を繰り返してきた。売上では今日も負けてしまったけれど、そんなことはきのこにとってささやかな問題でしかない。 きのこがこのように落ち込んでいるのは、たけのこに対する自分の対応だった。このところ、たけのこを前にすると緊張でそっけない態度を取ってしまうのだ。その理由もわかっている。きのこはいつの間にか、たけのこに惚れてしまっていたのだ。 相手は後輩。しかもライバル。決して許されない恋だった。 それでも、たけのこのことを思う度にその熱情と劣情できのこの身体と心は夜ごとに熱く火照り、チョコがトロトロに溶けてビスケットが露わになってしまうほどだ。 溜息をつくきのこ。このままではいけない。

    きのこたけのこBL - ナナオクプリーズ
    ninicosachico
    ninicosachico 2016/04/16
    前回ラップバトルした2人だと思って読むと、さらに感慨深いものがありました。
  • 花束を君に - Everything you've ever Dreamed

    当たり前の、何気ない、毎日の暮らしこそが尊く、美しい。そんなことに気づくのに40年もかかってしまった。今、僕は忘れてしまいがちな、素晴らしくもありふれた生活に花束を贈りたい。そう、マジで思っている。 今日、会社を休んだ。普段より遅い朝でも、いつもと同じようにフジテレビ系列の「めざましテレビ」。のお気に入りは愛犬紹介コーナー「今日のわんこ」。コーナーの始まりをキッチンにいるに知らせるのが僕の役目。「今日の○ンコ始まったよー」「はーい!○ンコ~ちょっと待って~」 僕はコーヒーをすすりながら、彼女はエプロンの裾で濡れた手を拭きながら画面を見つめた。画面の中で散歩する雑種犬。子犬時代の写真。ありきたりの幸せなエピソード。「この○ンコ、子供のときは白くて可愛いのに、なんで大人になると黒くなっちゃうんだろう?」彼女は言った。 僕は適当に相槌を打ちながら早起きして皮を剥いたタマ○○について考えていた

    花束を君に - Everything you've ever Dreamed
    ninicosachico
    ninicosachico 2016/04/16
    「当たり前の日常がありがたい」と気付き直す人が多いこのタイミングで、その気持ちを湿っぽく後押しする文章は多々あるものの、このようにユーモアで後押しする文章は稀で、さすがフミコさんだと思いました。