日本の高校卒業資格に加え、海外の大学への道も開ける。国際バカロレア(IB)認定の中高を選ぶ最大のメリットだ。(写真は小松万姫教諭=右奥=の英語の授業。受講者はみなスラスラ話し、笑いももれる=植田真紗美撮影) 予習前提にディスカッション テーブルを囲む教員と数人の生徒たち。パソコンの画面には英BBCのネットニュースが映し出され、人種差別について英語で意見を述べ合う。IB認定校の東京学芸大学付属国際中等教育学校(東京都練馬区)で行われているディプロマプログラム(DP)の英語の授業だ。6年間の中高一貫教育を行う同校では、1~4年生全員がIBの中等教育課程(MYP)を履修後、毎年15人程度が2年間のDPに、それ以外は日本の高校の卒業資格のみの一般プログラムに進む。 小松万姫(まき)教諭は言う。「一人でできる学習は自宅でやってきてもらい、学校ではディスカッションを中心に進めています。お互いに切磋琢磨