銃撃され死亡した安倍元首相に議場で哀悼の意を表す国会議員(8月5日)。宗教と政治の関係性が問われている ISSEI KATOーREUTERS 安倍晋三元首相が7月8日、凶弾に倒れた。旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に対する恨みを晴らす犯行と報じられたことから、「カルト宗教と政治家」の関係に社会の関心が集中。国葬実施の是非で国論が二分されるなか、8月10日に岸田文雄首相は人心一新の内閣改造に踏み切ったが、国民の厳しい視線は変わらず、内閣支持率が急降下している。 【写真特集】東京に集う単身者という「細胞」たち 山上徹也容疑者が事件直前に投函した手紙や、2019年10月に開設したツイッターの投稿を見ると、彼の母親が1億円超の巨額献金を行って破産し、家庭が崩壊したことに対する積年の憎しみと復讐心が吐露されている。 昼の世界が突然闇の世界に暗転し主人公が魔物に襲われる映画『サイレントヒル』に自分を