前回の高橋伸夫氏の主張から引き続き、成果主義について考えます。 1980年の米国南部の小さな町でのエピソードです。 『第一次世界大戦後、ユダヤ人排斥の空気が強い米国南部の小さな町で、 一人のユダヤ人が目抜き通りに小さな洋服仕立屋を開いた。 すると嫌がらせをするためにボロ服をまとった少年たちが店先に立って 「ユダヤ人! ユダヤ人!」と彼をやじるようになってしまった。 困った彼は一計を案じて、 ある日彼らに「私をユダヤ人と呼ぶ少年には10セント硬貨を与えることにしよう」と言って、 少年たち一人ずつに硬貨を与えた。 戦利品に大喜びした少年たちは、次の日もやってきて「ユダヤ人! ユダヤ人!」と叫び始めたので、 彼は「今日は5セント硬貨しかあげられない」と言って、再び少年たちに硬貨を与えた。 その次の日も少年たちがやってきて、またやじったので、 「これが精一杯だ」と言って今度は1セント硬貨を与えた。