「99.9%は仮説」という本に関する否定的な感想です。 科学が仮説から成り立っているということについては賛同できますが、その説明に疑問な点がいくつかあります。 たとえ結論が良くても、過程が駄目ならば、良いはずの結論までも疑わしく感じてしまいます。例えば、「美しい言葉を使おう」という言葉に賛同できたとして、その理由が「美しい言葉を聴いた水は美しい結晶をつくるから」だったらどうでしょうか。 極端な例をあげましたが、この本を読んで感じたのはそれに似たようなものです。 実は、科学はぜんぜん万能ではないのです。(15ページ) 誰か、科学が万能だとでも言ったのでしょうか。 例? 絶対に潰れないと思われていた山一證券があっという間に潰れた 例? だれもが安全だと考えていた東南アジアのリゾートが津波によって崩壊した 例? 検査機関のお墨付きを得ていたマンションの耐震強度が著しく不足していた (34ページ)