■前編、中編はこちらから オウム騒動の渦中にいた宗教学者と、ポスト・オウム世代ともいえる気鋭の宗教学者が交錯した初めての対談の最終編。前回は、東大を中心とした宗教学とオウムとのかかわりに話が及んだが、その文脈からは外すことができない、東大宗教学が生んだ、もうひとりの花形宗教学者・中沢新一氏への言及も行われた。大田氏は自著『オウム真理教の精神史』(春秋社)の中で、中沢氏批判も展開しているが、島田氏も2007年に『中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて』(亜紀書房)という著書を著している。オウムに関しては沈黙を守り続ける中沢氏を、大学の後輩にあたる2人はどうみているのか? ――島田さんと同世代の宗教学者といえば、中沢新一さんです。彼の著作『虹の階梯 チベット密教の瞑想修行』(平河出版社)はオウムのネタ本ですし、事件当時、雑誌のインタビューでは「信者を引き受ける」と言ったりしています。大
「奇妙な戦争」からレジスタンスへ 大島博光 一九三六年七月に始ったスペイン人民戦線軍とフランコ軍との市民戦争において、ヒットラーは強力な軍事援助をフランコに与え、じぶんの新しい軍隊─空軍、機械化部隊を実戦に投じて実験し、ゲルニカにおいては急降下爆撃の反復、ナパーム弾の威力などを試していた。 それにたいして、英仏の支配層は、スペイン戦争への「不干渉政策」の名のもとに、スペイン人民戦線を援助することを拒否し、これを見殺しにすることによってファシストたちに手をかした。英仏の支配層は、一貫しておのれの階級的利益に固執し、「人民戦線よりはヒットラーを」、「ソヴエトよりはヒットラー・ドイツを」のスローガンを守ったのである。こうしてフランス人民戦線の綱領は一九三七年二月に中止され、一九三八年十一月には人民戦線が崩壊する。 しかし、ヒットラーのフランコへの支援はほんの小手しらべにすぎなかった。ヒットラーは
既視感 古市憲寿さんの『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社、2011年)という本を読んだ。先月末のテレビ朝日「朝まで生テレビ」でのお題になる程度には話題になった本だ。 著者は1985年生まれの26歳(刊行時)。この若さですでに『希望難民ご一行様:ピースボートと「承認の共同体」幻想』(光文社新書、2010年)とあわせて2冊目の単著。著者自身が「若者」世代だという位置づけも加わって、マスコミの話題にはなりやすく、またそれゆえにずいぶんと毀誉褒貶も激しい。大人気ない罵倒や感情的な表現に流れた反発・批判も寄せられたようである。そのなかには著者の肩書が「社会学者」となっていることに向けられたものもあった(どうでもよい)。 私はというと、率直に言って、面白かった。「若者論」の体裁をとった現代日本社会論である(現代日本の「一億総若者化」というのも本書の主張するところである)。読み始めてから一気に読了まで
はてなダイアリーユーザーは、オプトアウト版のはてブボタンにしようにも、はてブボタンの設置はブログの設定からしかできないので対処できない。 設定→記事の設定で、ソーシャルメディアボタンなど設定を行うが、今回問題になっているのは画面キャプチャーで赤く示した部分だ。これは問題となった"http://b.st-hatena.com/js/bookmark_button.js"というJavaScriptで表示される。なので、このチェックボックスをはずせばいい。 青い部分の方の旧来使われていたブックマークボタンはブックマークページへのリンクとgif画像の呼び出しだけなので関係ない。こちらは表示しても大丈夫だ。どちらも同様に「はてブボタン」としか呼ばれないから、よくわからなくなるよね。 気になるのは黄色で示した部分。はてなスターとコメント表示はJavaScriptだから、行動情報を取得しようと思えばでき
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