タグ

ブックマーク / fs1.law.keio.ac.jp/~popper (4)

  • 知識社会学から知識経済学へ(橋本努)

    (1)カール・ポパーは、知識の成長に寄与するような態度を規範的に推奨する。批判的態度は知識の成長を最も促進する態度であるが、他方で独断的態度も一定の貢献をする。知識を探求する者は、批判的であれ、独断的であれ、知識の成長に貢献する限りにおいて、その探求の「倫理」を満たすことになる。逆に言えば、知識の成長に貢献しない人物は「倫理的」に批判される。 しかし、知識の成長は、ポパーの言うように、大胆な推測と反駁という過程だけでは遂げられないだろう。われわれは、大胆な推測と反駁を実践した人だけから学ぶのではない。それを実践しなかった人からも学ぶのである。知識の成長は、大胆な推測と反駁をする人と、そうでない人の連携プレーによってはじめて可能になるような気がする。では、その連携プレーはどうあるべきなのか。また、大胆な推測と反駁をしない(批判的でない)人とは、どのような人物であるべきか。 (2)社会科学者(

  • OPEN UNIVERSE of the Japan Popper Society

    Produced by Yoshihisa Hagiwara: hagiwara@law.keio.ac.jp, Yasuyuki Kageyama: kagechan18@hotmail.com ・皆さんのアイディア、ご要望をお知らせください。

  • http://fs1.law.keio.ac.jp/~popper/v10n1kagetx.html

  • Akira Inoue

    稿は1997年12月1日に東京大学大学院の森ゼミで行われた報告です。 (1)近代思想の創設者としてのホッブズ 長尾龍一がいうように、今世紀前半までの有力な、日では現在でも通説的地位を占めるホッブズ解釈は、近代思想の創設者ホッブズというものであった[長尾【1994】70頁以降]。この解釈を代表するように思われる田中浩によれば、近代政治思想としての身分を獲得するための不可欠な特徴として二つあげている。すなわち、 1)自由で平等な諸個人の同意、契約が政治社会を創造するとみなすこと 2)法の支配を一義的に考える論理で透徹されていること である[田中【1982】4-7頁]。田中は、この二つの特徴をホッブズの国家論が創始した近代国家論の性格として描写している[前掲書]。しかも、田中は言及していないが、その近代国家論の論理的基盤となっているのは、(方法論的?)個人主義と(古典的?)合理主義であろう。

  • 1