〔ポイエーシス叢書62〕 原書はThe American Evasion of Philosophy: A Genealogy of Pragmatism (1989). パース、ジェームズ、デューイ、ローティなどのアメリカを代表する知識人たちの言説を系譜学的に整理し、プラグマティズムに流れるヨーロッパ哲学回避の知的伝統がエマソンに由来することを明らかにする。 現在は社会運動にも積極的にかかわるウェストの初期の学術書。人種問題・政治参加の観点からエマソン、ローティらを批判し、政治へ参与する哲学として「預言的プラグマティズム」を掲げるなど、現在の知的関心が萌芽としてあらわれている著作。 謝 辞 序 説 第1章 アメリカのプラグマティズムの前史としてのエマソン 力(および伝統)についてのエマソンの見解 挑発(および市場)についてのエマソンの見解 人格(および人種)についてのエマソンの見解 有機