ダメ出しとは相手の欠点や弱点といった悪いところを指摘することである。自分に求められていることが何かを知り、それに応えることでより良いものを創り上げていくことができるようになる。このようなダメ出し力は、家族や友人などとの関係、上司と部下の関係、日本人と外国人の関係において活かすことができる。本書では、これらについて社会心理学的な視点から調査研究を行いそれをデータ分析することで、ダメ出しが効用をもたらす条件を伝えている。 第一章 ダメ出しコミュニケーションの力と難しさ 1 ダメ出しコミュニケーションとは 2 コミュニケーションの力 3 ダメ出しコミュニケーションの力 4 コミュニケーションの難しさ 5 ダメ出しコミュニケーションの難しさ 6 本書の視点と流れ 第二章 受け手に「より良い自分」をもたらすか 1 ダメ出しは受け手にとって良いのか、悪いのか 2 ダメ出しの両面性を検証する 3 受け手