昨年7月に亡くなった永六輔の追悼コンサート「歌い、継ぐ」が、1月20日(金)・22日(日)に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場(ホール)にて開催される。 彼が作詞を手掛けた「黒い花びら」、「上を向いて歩こう」、「黄昏のビギン」、「夢であいましょう」、「いい湯だな」など数々の名曲をこれからも歌い継いでいくことを主題とし、永六輔と名コンビと言われた作曲家・中村八大の子息である中村力丸がプロデューサーを務め、出演者には「にほんのうた」シリーズなど永作品を数多く歌ってきたデューク・エイセスや、永の孫である俳優の育之介といったゆかりの面々から、大友良英、Little Glee Monsterなどが並ぶ。 本稿では、永六輔が世に送り出した名曲の数々だけではなく、音楽業界にどのような功績を残したのかを紹介する。 作詞家・永六輔の魅力とその引退劇 ラジオパーソナリティ、放送作家、舞台監督、随筆家…多岐に渡る永