ピックアッププレイヤー:田坂祐介/鄭 大世 今シーズン初めのプロフィールでは、これから身につけたいものとして「語学」を挙げていた。 静かに温められてはいたが、思いの輪郭ははっきりしたものだった。田坂祐介のブンデスリーガ2部・ ボーフムへの移籍は急展開ではあったが、決して突然ではなかった。 ■田坂祐介〜ブンデスリーガ2部・ボーフム 「プロになってからの目標として、海外でプレーしたいという思いはありました。そのために何が必要かと考えると、それが語学だったので、習得したいなと思ってそう書きました。まずは英語を覚えたいなというのはあり、自分なりには勉強してはいたんです」 そんなMFのもとへ届いたのは、ドイツからの誘いだった。 家族に相談した。先輩選手らチームメートにも、当然話した。相談というよりは、確認に近い作業だったかもしれない。風間八宏新監督の下でも先発を残し、結果を残していた。それでも止まら