自動車産業・重工業を中心に、世界的な製造業の一大集積地である愛知県。工業製品出荷額は43年連続トップで、名実ともに日本一のものづくり王国である。しかし、自動車産業が「100年に一度の転換期」といわれる今、愛知のものづくりも変革を迫られている。政府が発行する、ものづくりの施策に関する報告書である「ものづくり白書2021」の制作に携わり、現在、愛知県の経済産業局長を務める矢野剛史(やの つよし)氏に、製造業がDXを実現するためのポイントや日本のものづくりの未来、愛知県の取り組みなどについて、お話を伺った。聞き手はパナソニック エバンジェリストの一力知一(いちりき ともかず)氏。