初夏に美しく咲き乱れたスカシユリやヤマユリも夏には葉が枯れて大きな球根が土の中にできています。春に植えたジャガイモは夏前に大きく太って、新ジャガとして店頭に並びます。買ってきてつい忘れてしまったタマネギの球根が芽を出してやせ細り、ネギになってしまったり、枯れてしまったと思ったシクラメンを庭の隈に放置しておいたら、饅頭のようなイモからまた芽がでてきて、かわいく思って家の中に戻したり、生活の中には球根や芋があふれています。球根や芋は土のなかにできるので“ねっこ”だと思いがちですが、ジャガイモは茎で、タマネギやユリの球根は葉で、ナガイモは根と茎の中間です。みなさんが知っている球根や芋は植物のどんな器官に由来するのか調べてみましょう。 【球根の分類】 球根は表1に示すように、葉起源の「りん(鱗)茎」、茎起源の「球茎」、「塊茎」、「根茎」、根起源の「塊根」に分けられます。タマネギ(図2)やニンニクの
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