自社製品や自分のことをメディアで取り上げてもらいたい。本にしたい。とはいえ、そう簡単にはいくわけがない。そう考える人は多いが、ライターの佐藤友美氏は、本を出したことがない人物の企画を出版社に提案し、22本中20冊を書籍化してきた。著書『書く仕事がしたい』に書いた、通せる企画の切り口とは。 通るのは「常識のズレ」を指摘する企画 「どうすれば自社の製品を、メディアに取り上げてもらえるのか」 「今までの経験を書籍にしたい。どう売り込めばいいのか?」 さまざまな媒体で原稿を書き、書籍ライターとしても活動する私のもとには、企業の方々からのこのような相談がよく持ち込まれます。私たちライターにとって「企画を通せるかどうか」は、「仕事を獲得できるかどうか」に直接つながるので、死活問題です。 そのため私は、21年のライター生活で「企画を通すこと」が、どんどんうまくなっていきました。これまで22冊の書籍の企画