「続・夕陽のガンマン」のブロンディ、「ダーティハリー」シリーズのハリー・キャラハン、「許されざる者」のビル・マニー、そして「ミリオンダラー・ベイビー」のフランキー・ダン。これまで幾多の名キャラクターを作り上げてきた俳優クリント・イーストウッドの集大成と評される「グラン・トリノ」のウォルト・コワルスキーには、当然のことながら、これまでイーストウッドが演じてきたさまざまなキャラクターが反映されている。そんな過去と現在におけるイーストウッド映画のキャラクターの類似性や特徴について、1959年放映開始の出世作「ローハイド」から約50年間、俳優イーストウッドを見続けてきた評論家・翻訳家の芝山幹郎氏に特別エッセイを寄稿してもらった。(文:芝山幹郎) 【特別寄稿】 過去に出てきたウォルト・コワルスキーと夢に出てくるウォルト・コワルスキー愛車グラン・トリノを眺めながら、パブスト・ブルーリボンを飲むウォルタ
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