はじめに システムを構築する上で考慮する項目のひとつに、システムの耐用年数があります。耐用年数はサービス要件であったり、減価償却期間であったりで変化するかと思いますが、一般的には5年以上の耐用年数を想定しているのではないでしょうか。システムを長期にわたって使い続けるには、バグ改修や脆弱性への対応、新しい認証・認可プロトコルへの対応などをするため、アップデートを行わなければならないのが当たり前となってきています。Keycloakは、認証・認可というシステムの重要な役割を担っているため、積極的なアップグレードが必要となります。 そこで今回は、Keycloakの導入を検討されている方や興味のある方のために、Keycloakを少しでも長く利用するため、Keycloakのアップグレードに必要な計画(基礎知識)から手順までを解説します。 Keycloakのアップグレード計画(基礎知識) Keycloa