「保育園落ちた日本死ね」以来、皆、保育園について熱くなりすぎてやしないか。そんな最中に飛び込んできた《「子供の声がうるさい」と近隣住民から反対を受け保育園開設断念@千葉県》のニュースは、僕をひどく残念な気分にさせた。残念だったのは開設断念の事態よりもニュースのヘッドラインの嫌な巧さに対してである。住民説明会の不備や開設予定地周辺の道路事情など他の要因があるにもかかわらず「子供の声うるさい」をヘッドラインに持ってくるところにいやらしい悪意を感じたのだ。「待機児童が国の一大事になっているのに子供の声くらいで反対するとは何たることか」という声を拡散させようとする浅はかさが見え隠れしたのが悲しかったのだ。「保育園落ちた日本死ね」で保育園に係る話題がヒートアップしていなかったら、そのようなヘッドラインにはならなかったのではないか。もっと冷静に問題について考えられたのではないか。残念でならない。 近隣