2008年10月20日のブックマーク (2件)

  • 43 : 水妖 - livedoor Blog(ブログ)

    2008年10月12日21:12 カテゴリ 水妖 青みがかったその肌は、月に照らされた湖にとてもよく映えた。彼女は仰向けになり、夜空を見上げている。湖の上で、身体の裏側を水に沈め、濡れた顔や、柔らかな曲線を描く胸や、しなやかな太ももを外気に晒している。ちゃぽんと魚が跳ねる。空に雲はなく、月は呆れるほど明るく、そのせいで星の光が薄められていて、それでも満天と言っていいような星空に、彼女は懐かしむような笑みを浮かべる。遠い空。遠い記憶。真っ黒な瞳に映った月が瞼に隠され、一瞬よりも少しだけ長い時間をかけてまた現れる。 魚に腕をつつかれ、彼女は身体の向きを変えた。頭と肩だけが水の上に浮かぶ。濡れた髪から滴った水の粒が頬を滑り、顎の先に辿り着き、ほんの数瞬だけ躊躇ったあと、また湖に戻っていく。波紋。水の中で彼女の手と魚が遊ぶ。くすぐるようにいやらしく動く彼女の指を、鮮やかな青の魚がからかうように啄ば

  • インタビュー9

    ◎ポルノ作家への道 雑破 業 【経歴を見る】 名はひみつ。1970年、男ばかりの三人兄弟、その末っ子として大阪に生まれる。 岡 「幼い頃はどんな小説を読んでいたのでしょうか?」 雑破 「家に帰ると、わりとひとりでいることが多くて、活字を読むのが好きだったんです。ですからジャンルにはかたよらずに、何でも読んでました。父親のもっていた、三国志や司馬遼太郎、山岡荘八などよみましたね。どのくらい理解できていたかわかりませんが。 小学校の終わり頃からは、兄の持っていた星新一、筒井康隆などを読み出しました」 「ポルノの方を読み出したのは?」 「中学の頃から、F書院の、いわゆる「黒背」をこっそり自分の小遣いで買って読み出しました。館淳一、北山悦史さんなどが好きですね。うちの親は、男のコは年頃になれば、そーゆーコトに興味が出て当たり前というカンジだったので、わりと好き放題でした」 「小説を書いたのは、

    nisinao
    nisinao 2008/10/20