時と場所を選ばない空間オーディオ制作は可能か? M1 MacとLogic ProでDolby Atmos作品を作ってみた(1/5 ページ) Appleの音楽制作ソフト「Logic Pro」が2021年秋のアップデートでバージョン10.7となり、「Dolby Atmos」による空間オーディオの制作環境を手に入れた。 2万4000円というアマチュアでも導入可能なDAWが対応したことで、音楽を立体的に表現する手段が一気に身近なものになった。本稿では音楽制作者の視点で、音響空間を立体的にパッケージしリスナーに届けることができるこの次世代の音楽フォーマットについて考察したい。 今回は、筆者がプロデュースした過去のCD音源から三線、ボーカル、アコースティックギターという3トラックの音源(沖縄民謡の「てぃんさぐぬ花」)を使っていろいろと試したので、その過程を追いながら、Dolby Atmosの基本構造や