ブックマーク / snowwhitelilies.hatenablog.com (3)

  • フィクションと感情に関する最先端の理論、「巨大不明感情」という言葉の何が問題か、『チェンソーマン』はなぜ素晴らしいか - 白樺日誌

    2015年は私にとって最悪の年だった。 『このマンガがすごい!』の《オトコ版》第1位を『聲の形』、《オンナ版》第1位を『ちーちゃんはちょっと足りない』が受賞し、私のオタク文化に対する信頼は木端微塵に粉砕された。 私のオタク文化に対する信頼とは、言うなれば、既成の価値観に囚われない皮肉やユーモア、反権威主義、合理主義にもとづく単純素朴な道徳主義とでも言うようなものだ。笑わないでほしい。いや、やはり笑ってほしい。5年前のことだ。私も当時は20歳そこそこの純朴な若者だったのだ。 “レンデルが好きになれない理由のひとつは、"精神のマズしさ"(「貧しさ」)と書くとなんだかドギついのでこう記す)といったものを感じるからである。 彼女の小説には、美しく魅力的な女、恰好よく立派な男、ヒロイン然とした、ヒーロー然とした人物が、まったくといっていいほど登場しない。女性が出てくると、大抵は中年で醜悪で、太ってい

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    niwaradi
    niwaradi 2020/03/19
  • 『仮面の少女・櫻井桃華』に寄せて - 文学・経済・アイドル - - 白樺日誌

    ソーシャルゲームアイドルマスター シンデレラガールズ』(バンダイナムコエンターテインメント)のメディアミックスであるコミックの、廾之著『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS U149』(以下、『U149』と表記)は高い文芸性を誇る。 その《櫻井桃華編》である第38-41話『櫻井桃華①-④』には、有志による批評『仮面の少女・櫻井桃華――あなたは『U149』桃華編を誤読していないか?』(以下、『仮面』と表記)が寄せられた。 稿では、この批評を確認し、『U149』の《櫻井桃華編》をあらためて読解したい。 『仮面』では《櫻井桃華編》前話の第37話『特別編』における、桃華の意外な行状を議論の背景においている。それは、桃華が紙飛行機をうまく飛ばしたことであどけない笑みをみせ、それを冷やかされるというものだ。ここには論点が2つあり、第1は、この描写が肯定的であること、第2は

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    niwaradi
    niwaradi 2020/03/19
  • 『天気の子』とミレニアル世代のオタクの文化史 - 白樺日誌

    ゼロ年代 『天気の子』を観た。 100点満点中の100点満点だった。 が、脚は酷い。 ヒロインの陽菜が明日、誕生日だとわかる。主人公の帆高がプレゼントを用意する。「ああ、明日、悲劇的なことが起こるのだな」と予想すると、そのとおりになる。酷い。 その粗漏さは冲方丁が「改善案」という形で穏当に指摘している。「拳銃が物語から浮いている。どうしても登場させるなら、その拳銃で天気の龍を撃つなどして活用すべきでは?」。ホントだよ。「手錠が画面の邪魔だ。どうしてもはめるなら、その手錠で帆高と陽菜を繋ぐべきでは?」。ホントだよ。 以下、物語を確認しよう。 家出少年の帆高は、東京をさまよった末、フリーの雑誌記者の須賀に拾われる。この過程でフリーターの陽菜と知りあい、また、拳銃を拾う(酷い)。須賀や、その姪の夏美とともに日常を過ごす。チンピラに絡まれていた陽菜を助ける。陽菜の金に困っていることと、天候を操作

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    niwaradi
    niwaradi 2020/03/19
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