iPhoneのSiriを始め、音声認識技術を活用したユーザーインターフェイスが注目を集めている。ビッグデータの活用による音声認識処理速度の高速化や、声の状態から感情やストレスを理解する技術など、新しい技術の開発や応用が進んでいる。なぜ、今、音声認識なのか? これまでの開発と研究の歴史を振り返りながら、注目が高まる音声認識の可能性を探る。 人間の音声を数式でモデル化する 音声入力インターフェイスが、急速に注目を集め始めている。 日本でも1990年代からパソコン用の音声入力ソフトウェアはあったし、音声認識で電話帳を検索できる携帯電話端末もドコモから発売されていたが、それほど話題に上ることはなかったように思う。 米国では1990年代から音声認識技術を利用した製品やサービスが普及してきたが、一般向け製品としてブレークしたのは、アップルのiPhoneに搭載されたSiriということになるだろう。iPh
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