改めて考えるロボットの面白さ──ここからはロボットの面白さについて掘り下げていこうと思います。大畑さん自身は、今回『シンカリオン』のアクション演出に関わって、ロボットの面白さを改めて感じたことはありますか? 大畑氏: 私の世代の人たちは、高度成長期の真っ只中に生まれて、物心ついたらロボットがいて特撮ヒーローがいて、という環境に育ってきました。その頃は、そういう賑やかな時代でしたね。 なので私の年齢的にいうと、ロボットアクション、ヒーローアクションについては50年くらいの経験値があるわけですよ(笑)。そうやって触れてきた作品の中には『マジンガーZ』『ガンダム』『ゴジラ』『ウルトラマン』といった作品もあって、子ども時代は、そういう作品に触発されていたからこそ、想像の世界で楽しむことができました。 『機動戦士ガンダム』 (画像はWORLD|機動戦士ガンダム公式Webより) 『シンカリオン』に参加