7日エントリで取り上げたISLM論争にマンキューも加わった。7日エントリでは今回の論争はイデオロギー的色彩が強いという感想を書いたが、そうした傾向に反し(!)、今度のマンキューはクルーグマンに諸手を挙げて賛成している。 ポール君 ISLMは短期のマクロ経済にとって最低限必要な変数を備えたモデルであり、流動性選好と資金貸し出しが同時に成立することを理解する手段であり、価格伸縮性が完全雇用を取り戻す過程(の困難性)について語る際に不可欠なツールであり、流動性の罠について解説する際に有用な道具である。いつも言っていることだが*1、ISLMを理解する経済学者は、それを自分は超克したと夢想している経済学者よりも、ほぼ間違いなく優れている。 Matt Rognlieは、中銀が実際には貨幣供給ではなく金利を目標に据えていることを理由にISLMに文句を付けている。また、固定された貨幣供給を仮定するよりも、