生涯学習に関する地方自治体(市)の調査について調べているのですが,このごろ特に「欠損値」が気になっています。たとえば,「この1年間に生涯学習をしましたか」のような問に対する「無回答」などです。これをどう扱えばいいのでしょうか。 統計学における欠損値研究統計学では,欠損値をどう扱うかについて,それだけをテーマに本が出版されるなど,研究が進んでいます。わたしの調査のように,すでに欠損値として集計されたものをどう解釈するか,というような視点ではなく,集めたかったデータに何らかの事情で欠損が生じてしまったのをどうするか,という視点からの研究です。サンプルそのものを削除するのは問題も多いので,さまざまな統計的方法によって欠損値の代入を試みたり,欠損値がある状態のままで,その他のデータを有効活用して推定を行ったり,いろいろな方法があるようです。 欠損値はどのように表れているかただし,この記事では,上に