「婚活」という言葉は、2008年に出版された『「婚活」時代』という本がきっかけで、広く知られるようになりました。黙って待っているだけでは結婚できない、就職するための「就活」と同様、結婚するためには「婚活」しなければならない、と。あれから6年が経ちました。人々は婚活をして結婚したのでしょうか?残念ながらしていません。日本の結婚数と結婚率は年々減少していて、2008年以降の「婚活時代」でさえ、増えるどころか逆に減り続けています(図1)。 図1.日本の結婚数と結婚率の推移。厚生労働省大臣官房統計情報部が提供する、人口動態統計(2012年)のデータを用いて作成。2000年以降のデータを示した。 このデータを見ると、2012年は前年より少し結婚が増えているものの(2011年は震災が影響したと思われる)、基本的にはどんどん結婚は減っています。つまり「婚活」という言葉が世間に浸透し、人々は活動しないと結