仮設住宅での健康状況悪化の兆候が出ているとの報告を聞きながら、ついに来るべきものが来たか、と、2011年夏頃にtwitterで交わしたいくつかの会話を思い起こしていた。 チェルノブイリのデータから考えれば、放射能そのものよりも、生活環境の変化による被害が大きいのは明らかであるのに、なぜそのデータが生かされないのか、と、私はその時苛立っていた。 二年が経過し、現在は兆候に過ぎないこれらも、さらに数年経てば、平均寿命の変化と明らかな疾病率の上昇として、誰の目にも明らかになるだろう。 そんなグラフが脳裏をよぎった。 (「ほうら、みてごらん」という台詞が喉元まで出かかるが、あまりに馬鹿げた言葉であることに気づき、呑み込む。) その後の車内で聞いたのは、仮設住宅のみならず、避難対象外の地域においても、同様に健康状況悪化の兆候がデータとして出始めているということだった。 一瞬、虚を突かれたが、ただちに