東日本大震災後、福島第一原発事故が起き、東北から日本中、世界中に不安が広がり、放射能・放射線への関心が、命に関わる問題として大いに高まりました。そして、原発に賛成反対という立場で、実に多くの本が出版されています。福島県で暮らす方々の不安はいかばかりか。さらに原発だけでなく、今も津波で行方不明になっているご家族を、立入禁止の20キロ圏内で捜し続ける方もいらっしゃいます。 私の故郷の石川県には、チェルノブイリの原発事故発生後に、世界で最初に建設された志賀原発があり、私が生まれ育ち両親が暮らす七尾市はその20キロ圏内です。活断層の問題もあり、不安な中で、多くの放射線関連の本を読みましたが、原発賛成か反対かの立場で書かれたものは、主張を正当化するための資料が多いように思われます。 そんな中で、事故後の不安に基づく一般市民の多くの方々の率直な質問に対して、文部科学省の電話相談への協力から始まりウェブ