何回目になるのだろうか、もはや正確な回数もサッと思い出せないが、はや20も後半になったのは自覚している。そして、これまで以上に誕生日という実感がわかない。 うまいもん食おうとか、ほしいもん買おうとか、誕生日だから別にどうというわけじゃない。それも「歳をとるのがイヤだから誕生日を意識したくない」というわけではない。 なぜなのか、その理由もすこし考えればわかる。友達も、職場の人も(俺1人の職場)、ましてや彼女もいないこの身ゆえ、今となっては「おめでとう」と祝われることがない悲しい人間だからだろう。 期待しても仕方がないのだ。そもそも直近まで誕生日を忘れてたし。とにもかくにも、イベント感はまるでない。 今日も終わりに近づいたが、今年の誕生日も普段とかわらない1日だった。 なんの変哲もない、無味乾燥で、ただ虚しく老いていくだけの1日。昼過ぎ、出勤時刻ギリギリに起床して、心身にムチを打ち、倦怠感をふ