ネット版「不幸の手紙」横行 インターネットや携帯電話のメールが子どもに与える影響を危惧(きぐ)する声が、専門家や教育現場から上がっている。ネットの匿名性は、犯罪に子どもを巻き込むだけでなく、いじめや他者への攻撃、ネット版「不幸の手紙」の横行などを招き、心を蝕(むしば)んでいる。 平気で残酷な表現、子どもの心蝕む チェーンメールの例。迷惑メール相談センターでは「すべてデタラメと思って」と呼びかけている(文章の一部を変えてあります) 眠れない。食事がのどを通らない。九州地方の女子中学1年生が苦しみ始めたのは、入学後間もない今年の春。原因は、ネット掲示板に書き込まれた名指しの中傷だった。性的な内容もあり、恥ずかしくて誰にも言えず、1か月ほど症状が続いた後、やっと家族に打ち明けることができた。 掲示板は生徒同士の情報交換の場になっており、誰の仕業か見当はついた。でも、もしかしたら違っているかも…