阪神高速の湊町入口。秋良連合会の組長らが弟のETCを不正に利用して割引価格で料金所を通った=大阪市浪速区暴力団組員は高速道路を使えない-。まもなくこうした社会になるかもしれない。親族のETCカードで高速道路を利用したとして、大阪府警が2月、電子計算機使用詐欺の疑いで特定抗争指定暴力団山口組直参の組長3人を逮捕した。暴力団員はクレジットカードに付帯するETCカードを持つことはできず、今春、ETC専用のカードも約款に暴力団排除を明記した。高速道路は近い将来、全線がETC専用化するともいわれる。暴力団は高速道路から締め出されるのか。 高速道路で定例会「これは悪いことでっか?」。逮捕時、組長らはそう言い放ったという。 府警捜査4課が逮捕したのは、山口組直参の秋良連合会、極粋会、章友会の3団体の組長だ。3人は令和4年11~12月、組員が運転する国産高級車で、三重や滋賀の山口組関連施設のほか、料亭で開