ツイッターの不適切な投稿で裁判の当事者の感情を傷つけたとして、東京高裁が懲戒を申し立てた民事部の岡口基一判事(52)について、最高裁大法廷は11日、懲戒にするかどうかを決める分限(ぶんげん)裁判の審問を開いた。岡口氏は審問後に記者会見し、「懲戒申し立ての理由は漠然としており、適正な手続きになっていない。表現行為ができなくなってしまう」と訴えた。 現職の裁判官が会見を開くのは極めて異例。懲戒相当と判断されれば、戒告か1万円以下の過料となる。代理人によると、過去に高裁長官として岡口氏を厳重注意した戸倉三郎最高裁判事は手続きから外れた。 審問は非公開。本紙記者は傍聴を求める書面を提出したが、大法廷は10日付で認めない判断をした。岡口氏は「憲法が定める裁判の公開の原則からも問題がある。公開の場で手続きを明確にすべきだ」と話した。 岡口氏は実名のツイッターアカウントで5月、犬の返還をめぐる訴訟につい