洋梨形の男 / ジョージ.R.R.マーティン ★★★★☆ モンキー療法 ケニー・ドーチェスターは子供のころから太っていた。食べるのが大好きで、楽しみを奪われるくらいなら太ったままでいいと考えていたが、内心では痩せてみたいという気持ちもある。実際いくつかのダイエット法を試してみたこともあったが、すべてすぐに挫折した。ある晩、ダイエット仲間に再会した彼は、その男がひどく痩せていることに驚く。モンキー療法というのを聞き出して、教えられた場所へ行ってみると、一軒のボロ家があった。おそるおそる家に入ると中にはひどく太った男がおり、ぶきみなものを感じていやがる彼の背中に、一匹の猿をのせる。 思い出のメロディー 弁護士のテッドが出勤しようとしていると、突然メロディーが訪ねてきた。学生時代男女四人でルームシェアしていたうちのひとりで、トラブルメーカーだ。ほかのルームメイトは卒業後みな責任ある地位についたが