TBSラジオは9月4日、2年間にわたって同局の番組で放送された生CMの内容を広告主らに無断で差し替えていたと発表した。生CMの内容について考査から修正を求められ、営業担当者が独断で表現を変更、広告主らに確認しないまま放送していたという。 同社は6月にも、同じ営業担当者によってCM素材の無断差し替えが行われたことを公表しており、今回の生CMの無断差し替えはこの件に関する調査で新たに発覚した。 なお、広告主の意向で無断差し替えが行われたCMの内容および本数は非公表とする。CM内容の無断差し替えは、広告主が放送してほしい内容のCMを流すことの対価として媒体社に金銭を支払うというビジネスモデルの前提を崩す、放送局との信頼関係を根底から揺るがすもの。 まして在京主要局である同社の失態はラジオ広告全体に対する広告主の信頼の毀損にもつながり得る。ラジオ広告を活用する通販事業者へも波紋が広がりそうだ。 T