企業情報システムの一部として既に一定の評価を獲得し、普及を続けている無線LAN。無線LANは様々な利便性を提供してきたが、ついにデータ通信を行うという基本的役割を超え、音声通話をも担えるように進化してきた。今回は、コストダウンにつながる電話のIP化はもちろん、外出先での業務効率化・利便性の向上を目指してIPテレフォニーと融合していく無線LANの現在を見ていこう。また音声品質やセキュリティなどの課題はどのように解決できるのか、今後どのような規格に注目していくべきか、などについても紹介していく。 無線LANは、有線LANと同様に、より速く、安く、高品質に、そして安全に使えることを目指して発展してきた。広がりゆく用途に適合するように拡張されてきた機能は様々な規格として定められ、標準化されることにより多くの機器ベンダの参入が可能になった。現在では実に数多くの製品が市場で競い合うようになっている。
日経バイト2003年1月号の「無線LANセキュリティの深層」という記事執筆にあたり,無線LANのセキュリティに関するいくつかの実験を行った。 IT Proの読者の方は,無線LANセキュリティ問題をご存じだと思うが,一応ここで確認しておこう。無線LANの最大の問題は,そもそも「無線」だということである。無線LANの場合,電波の届く範囲なら,だれもがやり取りしているデータ(パケット)を傍受できる。しかも,ほとんどの場合は盗聴されたことに気づかない。 さらに,データを暗号化しないで無線LANを利用すれば,平文のまま無線に載って流れてしまう。その気になれば,すべての通信内容をのぞくことができる。メールの内容,機密ファイルの中身,個人情報など,すべてが第三者の手に渡ってしまう恐れがある。 セキュリティ機構WEPも穴だらけだ。WEPを使ってパケットを暗号化しても,その暗号化を破る手法は確立されている。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く