文部科学省は28日、昨年4月の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の分析結果から、親の年収や学歴が高い家庭の子どもほど学力が高い傾向があることがわかったと発表した。 年収が「1500万円以上」と「200万円未満」の家庭では、学力テストの平均正答率が小6で最大26ポイント、中3で最大23ポイントの差があった。学力と年収の関係について全国規模で調べたのは初めて。 学力テストに合わせ、全国の小中学生の保護者約4万人から年収や最終学歴などを回答してもらい、分析した。 結果によると、知識の活用力などをみる小6の算数のB問題で、親の年収が「1500万円以上」の子どもの平均正答率は71・5%、「200万円未満」は45・7%で、所得の高低により大きな差があった。中3の数学Bでも、「1500万円以上」は53・4%で、「200万円未満」の30・0%と差をつけた。