日本中が固唾を呑んで見守り、ゴール寸前まで絶叫し、ため息をついた昨年の凱旋門賞から一年。そのリベンジを果たすためにオルフェーヴル(牡5、栗東・池江厩舎)が、そしてその間に誕生したニューヒーローのキズナ(牡3、栗東・佐々木晶厩舎)がそれぞれの前哨戦をクリアして、最有力馬として今年の凱旋門賞に挑む。二世代の日本ダービー馬がこれだけ順調に世界最高峰のレースに臨めることなど、この先も二度と訪れないかもしれない。今回は世紀の一戦をより堪能するべく、希代の名手・安藤勝己が独自の視点で見所を解説。競馬ラボでは、栗東(関西圏)担当のカメラマン兼インタビュアーとして活躍中の高橋章夫が、アンカツの本音をズバズバと引き出してくれた。 高橋章夫:今日は僕の名出しで安藤さんとの「凱旋門賞展望」ということで、よろしくお願いします。まずは、ヨーロッパの競馬というか、競走馬の馬体をどう見ていますか。日本、そして、アメリカ