JR四国は4月中旬にも京都市で「簡易宿所」の事業を始める。京都でノウハウを取得した上で来年度中には四国でも展開し、訪日外国人(インバウンド)を呼び込みたい考えだ。同社が四国外で宿泊事業に乗り出すのは初めて。【岩崎邦宏】 簡易宿所は宿泊者1人当たりの面積規制が緩く、通常の旅館やホテルより狭くでき、多くの客を確保できる。JR四国は、インバウンドが好調で簡易宿所が活発なことから京都を選んだ。 JR京都駅から南東約1キロの街中に、木造2階建ての古民家風建物3棟(延べ床面積各66~68平方メートル)を新築。内装には今治タオルや高知産のヒノキを使った風呂などを設け、「四国」を積極的にPRする。総事業費は1億5000万円。