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ブックマーク / bukkenfan.jp (8)

  • 「本と彼女の暮らし」に混ざる - 物件ファン

    私たちの部屋には いつも音楽が流れている。 彼女がチョイスする曲は おだやかで、ゆるやかで。 時間がゆったり過ぎていく。 モダンなテレビボードには 大きなテレビを置いたけれど、 つけるのは私ひとりのときだけ。 「音楽のほうが好き」と、 彼女が言うから。 彼女との暮らしは まるで凪いだ海のよう。 リビングで音楽を聴き、 を読み、事をして、 日付が変わる前には ベッドルームに移動する。 刺激的な外の世界から 切り離されているようで、 それがたまらなく落ち着く。 この部屋を見つけたとき、 「あぁ、きっと気に入る」と すぐに彼女の顔が浮かんだ。 今までも、これからも、 に囲まれて暮らす彼女。 ここならしっくりくるだろう…と。 リビング収納は すべて彼女ひとりのもの。 扉を開ければたくさんの物語が、 いつでも彼女を迎えてくれる。 あふれてしまったは 大容量のテレビボードへ。 高い棚は彼女ひと

    「本と彼女の暮らし」に混ざる - 物件ファン
    nna774
    nna774 2021/07/22
  • これからずっと、この景色をふたりで - 物件ファン

    将来を考えずにいることが、 今を楽しむコツだって。 いつしか未来を夢見ることさえ 諦めていた私に、彼女が言った。 「そろそろうちらの家、 ちゃんとあってもいいかなって」 「海のそばに住みたいって、 いつか言ってたでしょ」 ニコニコしながら 彼女が見せてきたのは まるで夢みたいな家で、 そう、夢みたいな家で…。 受け止め方がわからない私に、 やさしい口調で彼女が続ける。 「この先を考えてもいいじゃん、 だってふたりでいたいでしょ」 暮らし始めたばかりのころは、 やっぱり夢の中みたいで。 帰宅して家が見えてくるたび、 部屋が空っぽだったら どうしたらいいんだろうって。 玄関を開けて不安を 少しずつ消していくうちに、 やっと「ただいま」を 笑顔で言えるようになった。 フルリノベーションされて ピカピカになった部屋は、 きれいと居心地のよさを どちらも兼ね備えていて。 よく探してくれたなぁと、 彼

    これからずっと、この景色をふたりで - 物件ファン
    nna774
    nna774 2021/02/19
  • 私たち、きっと大丈夫。 - 物件ファン

    世間のあれこれに なんだか疲れてしまって、 あぁいいや、もういいやって。 たくさんのものを 手放してしまいそうなときに、 彼女が私に言った。 「頭空っぽにしてさ、 私と一緒に過ごしてみようよ」 肩を丸めて都会で 暮らしていた私の手を、 彼女はゆっくりひいて歩く。 少なすぎる私の荷物が 丁寧に運び込まれたのは、 庭付きの一戸建て。 というより、 広い広い庭に なんと家もセットです! という感じの物件。 木々や草の緑色を、 久しぶりに見た気がする。 「わぁ、みどりだ」と 子どもみたいな感想を ぽつりとつぶやいた私に、 彼女がやさしく笑いかける。 「目にやさしいでしょ」 「おじゃまします」と おそるおそる入ったら、 「ただいまがいいな」と また彼女がふわりと笑う。 そうか、これからここに、 ずっといていいってことか。 住み始めてから、 1階の和室が 私の定位置になった。 窓をすべて開け放って、

    私たち、きっと大丈夫。 - 物件ファン
    nna774
    nna774 2021/01/07
  • 木漏れ日の中でまどろむ - 物件ファン

    お互いに自宅で 仕事をするようになって、 あれよあれよと夏になり 秋になり、冬になった。 たまに過ごす一緒の休日に、 彼女がふとつぶやいた。 「どこにでも住めるよねぇ」 その言葉が、きっかけ。 私が引っ越しを決めて、 彼女もそれにのっかった。 「私もついてく」って、 そんなに簡単でいいの?と 聞きそうになったけれど。 一緒に住んでくれるなら 別にそれでいいかと、 言葉をごくんと飲み込んだ。 「べる」と「寝る」を わけられる間取りで、 広いバルコニーがあって、 なにより家賃が安いところ。 そうして見つけた レトロなマンション。 家賃は4万7000円。 ふたりで住むには ちょっと狭いかなと 少し心配だったけれど、 ダイニングが7.5帖だから 意外とゆったり暮らせている。 絶対に置きたかった ソファとローテーブルも、 お気に入りを見つけられた。 家賃のおかげで 生活費が浮いたから、 その分

    木漏れ日の中でまどろむ - 物件ファン
    nna774
    nna774 2020/12/13
  • コンクリートで守られた小部屋 - 物件ファン

    まるで守られているような コンクリートキューブの中で、 今日もわたしたちは呼吸する。 ふたりで肩を寄せ合って、 相手のことを気遣いながら。 「ふたり入居も相談できるって」 彼女の言葉をきっかけに、 少しずつ身を寄せたこの部屋。 くるりと見渡せば 必ず視界に片方が入る、 こじんまりとした空間。 それがたまらなく心地いい。 仕事から疲れて 帰ってきた彼女の顔が、 扉の向こうにひょこっと。 眉間に寄せられたしわが、 「おかえり」と声をかけると やわらかくゆるむのがいい。 ふたり分の服たちで ふくれたクローゼット。 あまり増やしすぎても 収納できなくなるから、 自然と服や小物を シェアするようになった。 仕事の愚痴を、 彼女はあまり言わない。 けれど疲れているときは、 無言のひっつきむしになる。 身体の一部がぺたりと くっついているときは、 いまは充電中なんだなと 思うようにしている。 それでも元

    コンクリートで守られた小部屋 - 物件ファン
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    nna774 2020/10/07
  • 猫のように丸くなる彼女の。 - 物件ファン

    4.5帖の小さな畳の部屋は、 いつからか彼女の定位置になった。 goodroom どうせ一人では持て余す部屋だけど 二人で住むには個室がないから、 どうかなあ、と考えていたところ。 必要最低限の荷物が持ち込まれて、 あれよあれよと寝床が作られた。 goodroom なかなか立派な玄関先には、 サイズが微妙に違うサンダル。 goodroom 私が帰ってくると、今日も部屋に 居たらしい彼女が開けてくれる。 やっぱりを飼っているような、 そんな気分になる。 goodroom でも、温かいごはんが出来ていると 嬉しい気分になるし、キッチンは ぴかぴかに保たれているし。 残業で遅くなるわたしに、 神様がご褒美をくれたみたいだ。 goodroom 窓辺に置いたテーブルで、二人で ご飯をべると心がじんわりと、 なんだかくすぐったい気分になる。 goodroom そんなふうに付かず離れずで 同棲してい

    猫のように丸くなる彼女の。 - 物件ファン
    nna774
    nna774 2019/10/01
    コタツの人
  • こたつは二人で使おうよ。 - 物件ファン

    一人暮らしの部屋からこたつを 持ってこよう、と私も向こうも 考えていたので、あやうくこたつが 二つになるところだった。 goodroom 寝るときは自分の部屋、入浴は声を かけること、ゴミ出し、いろいろと ルールを決めることにした。 goodroom 箱がない玄関だけど、すぐ横の キッチンの可愛さに惚れ込んだ。 goodroom 入ってすぐにこたつがあるの?って 笑われたけど、それがいいんだから いいのだ。 goodroom 暑くなったら窓を開けて換気。 隣に公園があるから、たまに行く。 goodroom お互い声をかけるでもなく、 べ終えたら器を洗って片付け。 goodroom 風呂の前に脱衣所はないから、 風呂に入る前に横の洗面台で ちゃちゃっと脱いで裸になる。 goodroom 恋人同士じゃない二人の暮らしは、 見せちゃいけないところの線引が たぶん、恋人よりきっちりしてる。

    こたつは二人で使おうよ。 - 物件ファン
    nna774
    nna774 2019/02/26
  • ここでパン屋さんを! - 物件ファン

    最高のシチュエーションじゃないですか?! 田畑に囲まれたこの環境! 出典: www.athome.co.jp それでいて町の中心部まで徒歩圏内。 更に目の前のこの田畑が6反ついてくる! 出典: www.athome.co.jp 麦を自分で育てて自分でパンが焼ける! それだけでなく、� 6000㎡弱もの田畑があれば 自給自足にも近づけます。 ちなみに、 土地面積が8000㎡以上なので 残りの2000㎡程度は 山林なのでしょうかね? まぁ 庭もあるし駐車場も3台分くらい。 出典: www.athome.co.jp という事はですよ! 山羊も飼えますよ! 山羊チーズ作りましょう! シェーブルチーズ! 独特な匂いが強烈ですが、 絶対ニーズがある! 鶏も平飼いで飼って、 卵も自家製。 その上、牛もいたら ケーキも作れちゃう??? 建物は平成13年築なので まだまだ綺麗。 出典: www.athome

    ここでパン屋さんを! - 物件ファン
    nna774
    nna774 2018/12/10
    “麦を自分で育てて自分でパンが焼ける!”
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