日本サッカー協会の犬飼基昭会長(67)が18日、さいたま市内でなでしこリーグを観戦後、元社長の立場から低迷する浦和に向け、痛烈なメッセージを送った。 「レッズは少し狂っている。サポーターは7連敗しても騒がない。サポーターが満足しているのかと、クラブは判断を間違えている」 “人とボールが動く夢のあるサッカー”を掲げるチームに、サポーターは進歩があれば負けても拍手を送った。犬飼元社長は「世界中を見渡しても、そんなサポーターはいない」としたうえで、ホーム観衆の減少にも苦言。「(1試合平均)5000人減るのは大変なこと。普通ならつぶれる」 この日はクラブの橋本社長と世間話はしたものの、助言は控えた。「トップは1人で決断すべきだ」。“無言”のメッセージは、愛すべき浦和のためだ。(浅井武)