大阪府の橋下徹知事は31日午前、兵庫県の井戸敏三知事と福井県の西川一誠知事らが自民党に対し、道州制導入に慎重な対応を求めたことについて「戦略性がまったく見えない。民主党さん以前の野党と同じだ」と酷評した。 橋下知事は「道州制の実像が明確でない」とする井戸知事らの指摘について、「非常に行政的な考え方。まずゴールを決めて、中身は後で詰める政治的手法じゃないと改革はできない」と批判。「反対のためだけの反対。反対ばかりでは何も進まない。非常に無責任」と切り捨てた。 井戸知事らは30日、道州制導入をマニフェスト(政権公約)に掲げる自民党の菅義偉選対副委員長に会い、「道州制の議論は慎重にしてほしい」と求めた。(吉浜織恵)