生活保護の受給者に違法な高金利でカネを貸し付けたとして、警視庁組織犯罪対策4課は3日、出資法違反(超高金利)の疑いで、指定暴力団山口組系組幹部、近藤正人(60)=東京都台東区清川=と、無職、小林生佶(せいきち)(69)=住居不定=の両容疑者を逮捕した。同課によると、近藤容疑者は黙秘、小林容疑者は容疑を否認している。 近藤容疑者らは、生活保護受給資格を持つ少なくとも100人以上に融資。月に計約500万円を貸し付け、約100万円の利息を得ていたという。 融資の際に受給資格を確認できる書類を提出させるなどしていたといい、同課は定期的な収入があり確実に貸付金を回収できる生活保護受給者を狙った「貧困ビジネス」とみている。 逮捕容疑は、平成22年12月~今年5月、台東区内の店舗で、いずれも都内に住む生活保護受給者の男性(62)2人に、最大で法定金利(一日当たり0・3パーセント)の約60倍に当たる利息計