九州電力は5日、瓜生(うりう)道明社長が鹿児島県庁を訪れ、三反園訓(みたぞの・さとし)知事からの川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の即時一時停止などの要請を拒否した。定期点検期間中に知事から要請された以外の設備点検項目を盛り込んで実施すると伝えた。今後、知事の対応が焦点になる。 【1年前、川内原発再稼働 原発前で抗議する住民ら】 瓜生社長はこの日、三反園知事に熊本地震後も川内原発の安全性を確認していることなどを説明した。 九電は10月6日から川内1号機を停止して定期検査をする予定。法定の検査項目に加え、知事要請に入っていない項目も点検する。 一方で、九電は活断層の調査要請についてはこれまでの実績を伝え、新たな調査は実施しない。原発事故時の避難用配備車両と地震の揺れを測定する機器の増強や、速やかで正確な情報発信の要請には応じる。 三反園知事は7月の知事選で川内原発の一時停止と