EX-F1は本文中で説明した「スローライブ」以外にも「パスト連写」と呼ぶ撮影モードを備える。ユーザーがシャッター・ボタンを全押しする前に連写を始めるものだ。カシオ計算機はパスト連写関連で強い特許を持つという。なおEX-F1は,連写の途中でAF(オートフォーカス)とAE(自動露出),AWB(自動ホワイトバランス)を変えない。一枚目を撮った時点で固定する。被写体や撮影環境が大きく変化しないからだ。現状の連写期間は,600万画素/フレーム,60フレーム/秒の場合に1秒。今後,搭載するDRAMの容量を増やして連写期間を「仮に5〜6秒に延ばせばAFなどを連写途中に変える必要があるかもしれない。そのための技術は検討中」(同社)。図の出典はカシオ計算機のWebページ。 カシオ計算機は何を意図してデジタル・カメラ「EX-F1」を作ったのか,商品企画を担当した中山仁氏(羽村技術センター 開発本部 QV統轄部