実用化の道広がるフィールドサーバ 中央農業総合研究センターが開発した環境モニタリングロボット「フィールドサーバ」が、低価格化と高機能・ネットワーク化により、さまざまな用途からの注目を集めている。これまでのような圃場の気象観測だけでなく、不法投棄の監視やインターネット拠点としても期待が高まっている。 フィールドサーバは、円筒形のプラスチックケースの中にカメラやセンサーを搭載し、定点の気象データを観測するために開発された機器。写真撮影のほか、気温や湿度、二酸化炭素濃度、日射量などを測定できる。電源はDC12ボルトや太陽電池で稼働する。 05~07年の改良期間を経て、個人農家や家庭菜園向けには、30万画素のカメラ1台と、気温、湿度、日射量センサーという最小構成で、10万円まで価格を引き下げた。無線LAN機能も付いており、数百メートルから数キロ先のパソコンまで、リアルタイムで観測データを飛ばすこと