先月は、日中の市中の至る所で子供の姿を見る事が出来た。先月8月の或る日の事、昼下がりの近所の神社で二人組の5年生位の女子小学生を目撃した。夏休みには今でも宿題がある様だ。鳥居越しに本殿が見える場所(公道)に体育館座りした彼女達は、利き手と反対側の下膊にスケッチブックを当て、手の平でそれを支え持っていた。彼女達はそこから「鳥居越しの本殿」を構図にしたスケッチをしているのだろう。彼女達が選択したそのポジションは、スケッチを趣味とする大抵の大人も選択するだろう極めて「王道」的な位置である。 「王道」という語を換言すれば、それは「極めて普通」という事になる。"There's no royal road to learning" の義は、「安直な道を行くな」であり、即ち「ロイヤル・ロード」は「安直である事」を意味する。彼女達は、辛うじて無垢で自由であるとされる「子供」の位置にある年齢だろうが、それで