企業のITシステムを安全に維持していく上で、何台あるいは何十台何百台とあるクライアントPCの管理、すなわちハードウェア/ソフトウェアの状態確認やウイルス対策、更新プログラム適用といった作業が非常に重要なことに異論はないだろう。しかし、台数が多いがゆえに、システム管理者にとっては面倒で手間のかかる作業であることも確かだ。 これに対し、従来は、多数のPCを管理するための管理サーバと管理ツールを社内に導入して、管理業務を効率化するのが一般的だった。しかし、それには管理用のサーバ/ツールへの投資や、それらを使いこなすための手間も必要になる。昨今の厳しい経済状況の中、それを嫌ってPCの管理をシステム管理者からエンドユーザーに委ねてしまう例すら見受けられる。しかしそれでは、最低限必要なセキュリティ対策もおぼつかない。 そこで注目されているのがクラウド・サービスだ。クラウドでは、従来は社内に設置していた